Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




「美波、俺がこの仕事やってるの本当に平気?」


「え?
どういうこと?」



美波の様子が最近おかしいのなんて知ってた。
美波とは隣のクラス同士。
情報なんていくらでも入ってくるんだ。
俺はまだデビューしてない。
だけどすでにこんなに忙しくて。
これからデビューをすればもっともっと忙しくなる。
その状況で美波の本当の気持ちを聞きたかった。




別に美波がすべてというわけじゃない。
俺の意思や気持ちが大事だって言うことはわかってる。
でも、それでも俺は。
美波を犠牲にしてまで仕事をする必要があるのかと考えてしまう。



美波の様子がおかしくなったのと俺が仕事を始めた時期がしっかり重なるんだ。




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