Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
美波っていつもこうだ。
俺以上に喜んでくれる。
正直デビューのすごさをあまり理解していなかった。
スカウトって形から入ったからとんとん拍子でデビューまで向かってるけど、これってすごいことなんだよな。
美波は自分のことのようにはしゃいでいる。
そんな美波を見ているだけで気持ちがほっとあったかくなる。
俺、頑張ろう。
自分のためにもっていうのは当たり前だけど。
この美波の笑顔をずっと見ているためにも頑張ろう・
「あたし、ファン一号だからね。
蓮のことずっと応援してるからね。」
「わかってるって。
いいから落ち着けよ、慌てすぎ。」
「あー、蓮。
もうホント自慢の彼氏だよ。」
「そりゃどうも。」
急に俺に寄りかかってくる美波。
そしてそのまま目をつぶり、寝てしまった。
この状態で寝るのか?普通。