Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




「あぁ。
あいつがくれたんだ。
あいつ、あんなんだからさ。
ずっとファンの声にこたえてるからさ。
上手く抜け出そうとしてたみたいなんだけど、無理っぽくて。
だから頼まれた。
あいつ、本当は自分で渡したいって言ってたんだけどさ。
分かってやって?」

「これ、いつもらったの?」

「え…。」

「これ、いつもらった?」



今日はずっと女の子に取り囲まれてて。
大貴くんだって話せてないはずだよ?
なのにいつの間にもらったの?
こんなチケットすごく人気で取れないチケット。
もらってるのばれたら皆に騒がられる。


「これはこの前一緒に飯食ったときにもらったんだよ。」

「え…」

「大貴!!!!
黙りな。」

「そっか…」

「え、どうか…」

「美波!!!!!」






< 131 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop