Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




大貴くんとは会ってたんだ。
大貴くんとは話してたんだ。
あたしの電話にもメールにも。
すごく短い言葉でしか返してくれなかった。
疲れてるんだって。
信じていいんだってそう思ってた。
だけどあたしじゃなくて大貴君とはあってて。
ううん、違う。
もしかしてあたしとは会いたくなかったんじゃないかって思ってしまった。

「なんであんなこと言うの!!!???
大貴あんたバカでしょ」

「は?何怒ってんだよ!!!」

「あの子、ずっと蓮くんと会えてないのよ。」


「え。」

「蓮くんにメールしても電話しても短い文でしか返ってこなくて。
きょうだってずっとあんな風に囲まれてるからちゃんと話すこともできない。
必死で笑って大丈夫だって言ってたけど、すごく苦しんでいるのよ。
それなのにあんなこと言うなんて。
信じられない!!」

「まじかよ、そんなん知らなかった…俺どうしたら…」

「知らないわよ。」






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