Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




「大貴。
お帰り。
チケット…」

「悪い。
蓮。」

「は?」

「行け。
美波ちゃんを助けてやれるのはお前だけだ。
ごめん。俺のせいだ。
先生には俺から言っとく。
女も俺がなんとかする。
だから行け。」




私は一人。
前は目を閉じればすぐ隣に蓮がいたのに。
今は寂しい。
一人でこうして空を見てる。
蓮、あなたは今もまだあの中にいるのかな?
女の子と一緒に笑っているのかな?
こんなに嫉妬深い彼女なんて、最低だよね。


「蓮…
会いたいよ。」


こんなとこで泣いてるのばれたらきっと蓮怒るかな?
蓮、でもあたし泣けないよ。
蓮の前で泣くなんてできない。






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