Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




「っ蓮…
お願い、見ないで。」

「ううん。
見せて?
やっぱり泣いてんじゃん。
何で一人で泣くんだよ。」

「ごめん。
蓮、違うの。
蓮が悪いんじゃないの。
私が、私が…」

「違う!!!!」



蓮?
蓮は私の顔をつかんでくいっと上げた。
蓮のきれいな瞳とあたしの瞳が合わさる。
蓮の瞳の中に私がいる。
すごく恥ずかしくなって目をそらしたくなるけど、できない。
これが男の子の力なんだ。
蓮。
あたしをどうしようとしているの?
あたしはどうしたらいいの?




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