Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
4章
Ren⑥
「あー、もう!!」
「蓮、うるさいよ?
いいから手を動かして。」
「もうサイン疲れた。」
今日は朝からロケ。
ずっと車に揺られてロケをして、また仕事に揺られて。
いい加減飽きた。
なおかつ、時間が空いてるときはサイン書きなんて。
「あと何枚?」
「あと…1000ぐらいかな?」
「1000?!」
待てよ。
もうすでに2000は書いたって。
もう手が限界だ。
俺はペンを置いて車の椅子を倒し寝た。
携帯を見ると美波からのLINEが来ていて。
ーーー
お疲れ。
明日は学校に来れるんだよね?
楽しみ!
ーーー
「っふ…」
まだ頑張るか。
単純だよな、俺。