Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
補習とかまじでだるいんだけど…。
そう思いながら、久々の授業を受けていた。
久々に見る黒板の文字はわからないことがばかりで休んでいる間にできていた穴がすごく大きいと思った。
もう、これは…。
「こうするしかないだろ。」
「あ?」
前で授業を受けていた大貴がふと振り返る。
「え?」
「今、なんか言っただろ。
何?」
「いや、別に…」
「なんだよ、言えよ。」
今はまだ早い。
自分の気持ちをちゃんと固めてから言いたい。
俺がすべきこと、俺が進むこと。
だから…
「ちゃんと決心できたら言うからさ。」
「ふーん。」