Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
一日を終えて、俺は補習の教室へ行った。
がやがやとしているドアを開けるとそこには。
「マジかよ…あのバカ本当に馬鹿なんだな。」
「え、なんで!?
蓮も!!!」
「バカだな。」
そういうと美波は頬をふくらまして怒る。
バカじゃないもん。とか。
蓮だって同じじゃん、とか。
本当にこいつは正真正銘のバカなのかもしれない。
俺がこんな補習を受けるぐらい成績を落とすかよ、バカ。
「俺がこんなとこに来るまで成績落とすと思うか?」
「え…」
「少しの間、あんまり学校これなかったからさ。
ちょっと勉強に遅れとっちゃったんだよ。
だから補習でも受けるかな、って。
そんな意識の高い参加なんですよ?
分かりますか?」
「なんでそこまでバカにするの!!!
本当に最低!!」
「ごめんって。
本当にからかいがいのあるやつだな。」