Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「ちょっと、ママ!!
何一つ話についていけてないんだけど。」
「あぁ~なんかね。
イベントで蓮くんと奏楽くんで浴衣着るんだって。
でも着付けできるスタッフさんがいないみたいで。
自分で着付けしたいから教えてって言われたのよ。」
「イベント?」
そういうと浴衣姿の蓮が歩いてくる。
あ、だめだよ。
こんな目の前で見つめられたらドキドキが止まらない。
久しぶりに見る蓮はいつもより一段とかっこよく見える。
こんなに身長高かったっけ?
なんか痩せたよね?
こんなにかっこよかったっけ?
そう思っていると蓮は一枚の紙を渡してきた。
「これ、なんかファンクラブ限定のイベントやるみたいで。
そん時に奏楽と浴衣でも着たいねって言ってたんだ。
でも、ほら。
俺らまだ駆け出しだから浴衣着るためだけにスタッフ雇う余裕もないからさ。
自分たちで着付けできたらいいなって思って。
お前のお母さん結構お前の浴衣昔から着つけてたからできるかな?って頼んだんだ。」
「久しぶりに浴衣着付けたからできるか不安だったけど、できてよかったわ。」