Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「ねぇねぇ、真衣ちゃん聞いてるの?
あのね、奏楽くんと蓮がイベントやるんだって。
ねぇねぇ行きたい!!
行こうよ。」
「聞いてるって。
あいつもずいぶん成長したわね。
イベントなんてできるようになるなんて。
昔なんて…」
「あいつ?」
「いや、別に…
で、それで?
神楽坂とはちゃんと話せたの?」
「それが…」
蓮ってばお風呂に入って今日は泊まっていくからちゃんと話そうって言っておきながら一人で勝手に寝ちゃって。
結局まったく話なんてできなかったんだよね。
せっかく久しぶりなのに…
「ダメじゃん。
あいつってやっぱり餓鬼だわ…」
「でもいいの。
忙しいのにこうして少しでも時間作って会いに来てくれるだけでうれしい。
それにね、時間があればきっと勉強だってしなきゃいけないはずなんだよ。
それなのに…」