Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「蓮も最初はわからなかったみたいだしね。」
と奏楽くんはにこりと笑う。
そっか。
だからこんなにも安心感があるのか。
奏楽君見てると懐かしくなってくるなぁ。
この四人は昔から…
「で、奏楽!!
なんでこんなことになってんの。
ちゃんと美波が傷つかないように気を付けてって言ったでしょ!!」
「いったー。
こっちだってちゃんと気を付けたし、忠告だってしたよ!!
まさかこんな早くから週刊誌に狙われるなんて思ってなかったし、こっちだって今大パニックなんだよ。
事務所にもたくさんの電話とファックスの嵐。
事務所とか寮とか学校に行っても迷惑になるって言われて…」
「奏楽。」
「あ、ごめん…美波ちゃん。
別にそういうつもりで行ったんじゃないんだ。」
「ううん。
大丈夫。
全部本当のことだもん。」
迷惑をかけてしまったのも本当。
実際こんな風になってしまったのはあたしたちの注意力がかけていたから。
それは紛れもない事実だもん。