Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
「奏楽。」
「とんでもないことになったね。
まぁ、芸能界ではよくあるって言えばよくあることなんだけど。
うちの事務所でこんなことやるなんて信じられないんだよね、
正直…。」
「そうなのか。」
「よっぽど守りたいって思われてるのかもしれないけどさ。
思っていただけているのはうれしいけど、こっちとしては納得できないよね。」
「俺らのさ、今の状態だと熱愛はマイナスってことだろ。
ファンが離れていくって思われてるってことだよな。」
それが悲しい。
ファンの気持ちをまだ本当に自分たちのものにできていないということなのかと思ってとても悲しい。
きっともっと俺たちがファンの気持ちをものにできていたとしたら、こんな熱愛なんて関係なかった。
「美波ちゃんにはどうするの。
これ、どうやって説明するの?」
「…。」