Rainbow~七色の虹に願いを込めて~
5章
Ren⑧
あの熱愛報道を公表してから数週間が経った。
学校は芸能人も多く通う学校だからしっかりとマスコミ対応もしてくれるし、事務所までの行き帰りも事務所がしっかりと送り迎えしてくれて。
仕事にも支障はない。
そしてやたらとMarieとの仕事が増えた。
「ねぇねぇ…」
「うっさい。
話しかけないで。」
「冷たいね~」
なんか甘えてくるし。
一応”偽”なんだけどな。
Marieとの仕事の時は当然前室などで一緒に過ごすこともある。
俺はユニットだから必ず奏楽が隣にいてくれるんだけど。
「僕ね、Marie苦手なんだよね。」
「なんで?」
「ちょっと、苦手なタイプ。」