Rainbow~七色の虹に願いを込めて~




「で、昨日事務所行ったんだろ。
どうだったんだよ。」


大貴とは前後の席なのでこうして話すこともある。
荷物をおいて大貴は俺の方に椅子を向けた。


「まぁ、とりあえずわかったのは芸能界が甘い世界でないってことと、デビューがユニットってことかな。」


「え、ユニット?!まじで???!!!
一人じゃなくてほかの誰かとってこと??
え、誰!誰だよ!!!!」


目の前にはすごく興奮してる大貴。
なんでこいつこんなに興奮してんの?
意味が分からない。


「大貴さぁ、佐藤奏楽って知ってる?」


「奏楽?
あぁ。知ってるに決まってんじゃん。
確か今度連ドラ出るんじゃなかったっけ?
ほら、うち姉貴いるからさそういう情報詳しいんだよね。
しかもそいつのファンだし。
で、そいつがどうしたんだよ。」


「そいつなんだ、俺のペア」







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