瞬間と君

似た者同士

美海side★


私達は門限を過ぎる前に無事帰宅できた


もちろん家に入る前に空は猫の姿になっていたので親には正体をバレていない


そしてあっという間に時は過ぎ、次の日の朝になった


『眠い…』
こしこしと目を擦りながらいうと
空はもう既に起きていた


「おはようございます!」


にっこりした笑顔でそう言われた


『おはよう』
と返しながらカーテンを開ける


うん、今日もいい天気だ


気がつけばもう7:30
遅刻しないように急いで準備し朝ごはんを食べて家を出る


もちろん空は猫の姿でお留守番だ


電車が来そうで最寄駅までダッシュはする


私は定刻通りにきた電車に乗り、席に座ると昨日空が話してくれた話を思い出していた


『私と空はどこか似ている』
ぽつりと呟く
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