瞬間と君

美海side★

その後からか雲行きが段々怪しくなってきた


そして最初はポツポツと雨が降っていたのがしだいに本格的に降り出してきた


公園に居たため雨宿りできる場所も無く2人で走って家に戻る


雨はとうとう本降りとなり服は濡れ靴の中にまで水が入る


空は雨から私を守るようにして走ってくれていたため私よりずぶ濡れになっていた


家に着くと急いで自分の部屋にいき風邪を惹かないようにタオルで体をふき
猫になった空もタオルをふいていく


『…ん?』
おかしいなんだか体が思う様に動かない

「どうしたの?」

『なんだか体が思う様に動かなくて…』

「もしかして風邪ひいたんじゃないかな?」

空が心配そうに言う

『多分、そうかも』

そう言いながらも私はその理由を分かっていた
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