瞬間と君
第五章 嵐の日に
春に似合わず
美海side★
そして、また時はたち私は中学3年生になった
季節というのは絶対巡ってくるもので、今年も空と出会った季節である春になり、私もずっと恋心を抱いている
けれどいつもと違うのは空に出会った日のように天気が言い訳でもなく、淡いピンクの桜の花びらがひらひらと舞っているわけでもない
この日あった新一年生を歓迎する入学式に似合わない雲空である
季節違いの台風が近づいているからだ
早く家に帰りたいのにどんどん空は暗くなり、雨風が強くなる
(なんだか、嫌な予感がする)
『早く帰ろう』
ポツリと呟き靴を履いて下駄箱をでる
それに合わせて雨が強くなった気がした
そして、また時はたち私は中学3年生になった
季節というのは絶対巡ってくるもので、今年も空と出会った季節である春になり、私もずっと恋心を抱いている
けれどいつもと違うのは空に出会った日のように天気が言い訳でもなく、淡いピンクの桜の花びらがひらひらと舞っているわけでもない
この日あった新一年生を歓迎する入学式に似合わない雲空である
季節違いの台風が近づいているからだ
早く家に帰りたいのにどんどん空は暗くなり、雨風が強くなる
(なんだか、嫌な予感がする)
『早く帰ろう』
ポツリと呟き靴を履いて下駄箱をでる
それに合わせて雨が強くなった気がした