瞬間と君

空が

美海side★


下駄箱を出た時よりかは雨風が弱まっている

(早く帰って空に会いたい)

急に恋しくなるのはこの天気のなかだからなのか、私には分からない


その時

「美海ー!美海ー!」

遠くすぎて小さくにしか見えないがあれは確かに空だった


私を心配して迎えに来てくれたのかもしれない


『空!』


私は急いで空の元に行こうとした
その時


空が私の視界から消えた




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