浮気彼氏と甘々幼なじみと私【完】
「まぁ、萌のブラコンは
凄いしね……呆れるくらい」
「ブラコンじゃないよ!」
「何言ってるの?
彼氏とのデートより、弟優先したのは
どこの誰?」
「うぅ、仕方がないじゃない!
誕生日だよ!年に一回しかないんだから!」
祖祖
だって! 別河くんとなら年に何回だって遊びに行ける!
でも!颯真の誕生日なんて、年に1回だけなんだよっ!?
それをすっぽかして、自分は遊びに出かけるなんて考えられないっ!!
「認めなよ、ブラコンだって」
「認めないもん!」
「わあぉ、これはヤバイ。」
悲しみや怒りがこもった有紀の目。
なんで、そんな目をしてるの?
その訳、知りたいなぁ
それに、その目の中に少し同情のような呆れが入っているのはなんなのっ!!
「なにがよ?」
「強敵が二人いるからさ」
「ライバル?誰のことをいってるの?」
「颯真と龍訝」
颯真と龍訝?二人に共通するところ.....
モテる?イケメン?頭脳?運動?
でもどれにしても、
「大丈夫!有紀は勝ってるよ!」
「ありがとう。
萌にそう言われると凄く自信がつく」
ほほぉ、そりゃ良かったよ
嬉しいねぇ、人の役に立てて!
「で、一体なんの勝負?」
そこをまず教えてくれないかな、有紀くんや、お姉ちゃんちょっと知りたいなぁ