浮気彼氏と甘々幼なじみと私【完】
「ううん、大丈夫だよ有紀
あのね今別河くんと別れてきたの」
「萌?今どこ?」
「えっと……いまイレブンのとこ……」
ブチッ ツーツー
切られたよ、有紀さんに
にしても、流石ね有紀は少し喋っただけで
わかっちゃうんだもん。
七海も気がつかなかったのに……
「萌?大丈夫?」
「あ、有紀っ!」
「やっぱり、今にも泣きそうな顔してる……」
「してないよ、そんな顔」
「してるよ、龍訝に何か言われたのか?」
「違うよ、何も別河くんは悪くないよ」
「そう、萌が言うならいいけど……
萌、今から抱き締めるから泣いてて
そうすれば誰にもみられないからね!
いいよ我慢しなくて……」
「~ッ!うぅ~ひっく、ひっく、うぅ、
うわぁぁぁぁぁん!」
わたしはひたすらに泣き続けた
別れた辛さで………でも不思議と
有紀の優しさに触れて、涙が溢れてきたような気がしたのはきっと気のせいだよね?
…………………………………………………
「ごめんね、有紀」
「ん?なにが?」
「迷惑かけちゃって」
「そんなことない!
俺は萌が好きだから萌の為になにかできると嬉しいんだよ」
何でそんな恥ずかしいセリフを
スラスラと言えるのよ!
「///////」
絶対今、顔赤くなってる!