サンドリヨンに憧れて
「まぁええやん・・あいつらは今月末には消えるし・・」

「まぁ・・そうやけど・・さっき・・立川がな・・何か言いたそうやってん・・」

「え?香澄に?」

「うん・・」

「ストーカーしたから詫びとちゃうの?」

「だったらええねんけど・・」

帰ろうとした時、3人同時にメールが届いた。

「でた・・優大・・」

「ほんまや・・」

内容は・・いつもの飲み会のお知らせだった。

定例の月一飲み会のお知らせで、場所はいつもの居酒屋・・

週末6時開始・・となっていた。

「香澄は行く?」

「行くよ・・」

「え?彼氏は?」

「大丈夫・・やと思う・・」

3人同時に参加メールを送り、彼にも週末行くことをメールで送った。

仕事場に戻る途中、休憩室の前で課長と杉田さんと久保さんが3人で話ていた。

王子が3人・・・営業、企画、システムとこの3人は同期だから普通に会って

いるだけだが、みんなには違ってみえていた。

若い女子はキラキラした目で見ていた。

私達3人を杉田さんが見つけて声を掛けてきた。

「有紀!いつまでさぼってんねん」

「え?杉田さん・・今昼休みですけど?」

この会話を聞きながら私と藍子は笑ってしまった。
< 124 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop