サンドリヨンに憧れて
膝の力が段々抜けて立っているのも辛くなり肩をギュッと持った時

やっと唇が離れた・・・

「もう・・孝男さん・・」

「俺・・あかんかも・・」

玄関を上がりリビングまで引っ張られるように行くとソファーに押し倒された。

「ちょ・・ちょっと待って」

「無理や・・・」

「たか・・お・・さ・・」

抵抗する余地も無く私の首筋に顔を埋め手は背中から服の中へと入り

いとも簡単に下着のホックを外した・・・

何でいきなり・・それも強引に・・・何で?こんな彼の様子は初めてだった。

「俺・・もう余裕ないから・・」ネクタイを緩めながら言った後、

彼の思うままに愛され・・彼の腕の中で何度も鳴かされ

最後は頭の中は真っ白になっていった・・・

「香澄・・・」

遠くに聞こえる声に目を開けると・・私をそっと抱いてお風呂へ行ってくれた。

シャワーのお湯が身体に当たり段々と感覚が戻ってきたが、

ふわふわする足元のせいで彼にもたれないと立っていられなかった。

そんな状態とわかっているのに、ここでも彼は私を愛し続けた・・・

「もう・・あかん・・って・・」

「今夜はもっと・・感じさせるからな・・・」

その囁いた声は凄く遠くに聞こえていた。

長いお風呂の時間も終わり、完全にのぼせ状態で上がった時には

もうダメ・・と彼に身体を預けてすべてを任せるしかなかった・・・

ふっと彼が笑った後・・・そのまま寝室へ行き、

私はベットに寝た後どうなってしまったのか記憶が飛んでいた。
< 129 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop