サンドリヨンに憧れて
「こんな可愛い赤ちゃんが産まれてほしいな・・・」

「その前に相手やな・・お互いに・・」

その一言でさっきの事を思いだした。

あ・・・さっきの久保さんが言ったこと・・・あれって本当のこと?

それとも・・・嘘?

本当なんて夢みたいな話だから・・・信じることはないけど

ほんの少しだけ・・信じたい気持ちもあった。

病院を出て次に向かったのは、おしゃれななカフェだった。

「お腹すいたか?」

「少し・・」

「じゃ・・軽く食べるか・・」

お店でパンケーキを頼んで、暫くお茶を楽しんだ。

「今日はありがとうな・・・」

「こちらこそ・・いい一日になりました」

「あんな・・・さっきの事やけど・・・」

でた・・さっきの事・・・課長の真剣な眼差しに食べてる手が止まった。

「え?さっきの事って?・・・」

「さっき久保が言ったこと・・・あれ・・ほんまに横山さんのことやねん・・」

「え・・・」もっていたフォークを落としそうになった。

「だから・・・俺のこと・・どう思ってるか教えてほしい・・」

「あの・・それは・・・」

「俺と・・つきあってほしい・・結婚を前提として・・」

持っていたフォークを落としてしまった・・・。

「何て・・言いました?・・・」

「だから・・俺とつきあってほしい・・・結婚も考えて・・・」
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