サンドリヨンに憧れて
「まぁ・・俺もお前に・・・」

「え?何?」

「何でもない・・まぁ同期として・・立川のことは庄司と何とかする。
お前・・課長のことすきなんやろ?」

「うん・・・」

「そっか・・・なら・・別れんように・・頑張れよ」

「ありがとう・・優大・・」

「俺が奢ったるから・・好きなだけ食え」

「ありがとう・・」

孝男さんは気をつけろと言っていたが、そんな感じはしなかった。

「じゃ・・気いつけて帰れよ・・」

「ありがとう・・お疲れ・・」

お店の前で別れて家に帰りのんびりしていると、携帯が鳴った。

「香澄・・俺・・大丈夫か?」

「あ・・はい・・」

「今夜俺の家で待っててほしい・・」

「あ・・じゃ夕食作って待ってます」

「じゃ・・帰りは8時になる」

「わかりました・・・」

急いで用意して彼の家に行き、夕食の準備をして

お風呂を沸かし、リビングで待っていても約束の時間には

帰ってこなかった・・・。

「遅いな・・・」

時計を見ると・・・9時30分・・・ため息をついていると

玄関のドアが開いた。
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