サンドリヨンに憧れて
次の日会社へ行くと、みんなが心配してくれた。

「ごめん・・ちょっと寝不足やってん・・もう大丈夫」

大嘘をついて一日が始まった。

庄司にもお礼を言って昨日のことを少し話すと、優大から聞いたと言っていた。

「横山・・立川は欠席になった」

「え?」

「もうあいつも大人しくせんと・・課長に相当言われたからな・・・」

「嘘・・・庄司教えて」

「それは言われへん・・・男同志の話や」

「・・でも」

「横山・・・知らんでええことだってある・・」

「けど・・・」

「心配すんな。仕事まで支障はでえへん。あいつも来週でおらんように
なるんや・・・もう・・あほなことはせえへんやろ」

「だったらええけど・・・」

「それよりこれ・・・今日の定時までに間にあうか?」

大量に出された資料をみて驚いた。

「これ昨日できたん?」

「俺と藍子でやった。後は横山のチェックで終わりや」

「あ・・ありがとう・・定時までに・・頑張るわ・・」

引きつった笑顔で資料を貰い机で黙々とチェックを始めた。

思っていた以上に仕事がはかどり、定時丁度に何とか仕事が終わった。

彼に行ってきますとメールを送り集合場所に行くと

そこには杉田さんと久保さんが立っていた。

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