サンドリヨンに憧れて
バスタオルのままベットに座り彼をじっと見つめた。

「風邪ひく・・・着替えろ」

「いい・・このままで・・・」

「あかん・・」

「いい」

「ほんならベットに入れ」

「嫌」

「香澄・・・」
「あの・・さっきのこと・・はっきり言わんと・・ごめんなさい・・でも・・
黙ってるのも辛いし・・・・隠し事は嫌やってん・・だから・・・」

「香澄・・もうええよ・・お前のことあいつなりに何とかしたかった
んやろ・・もし俺があいつの立場やったら・・俺もそうしてた・・
俺もさっき変な態度とって悪かった・・・おれも反省せんとな・・ええ歳した
オッサンが余裕ないってな・・・」

私の目の前に腰を下ろして優しい声で話してくれた。

「孝男さん・・・ごめん・・」

「もうええよ・・で?あいつに抱きしめられてどう思った?」

「え!今聞く?嫌に決まってるやん・・押し返したわ」

「そうか・・なら・・ちょっと消毒せなあかんな・・」

立ち上がり私の隣に座ると、そのまま私の体をベットに押し倒した。

「孝男さん?・・・」

「今夜は・・・覚悟せえよ・・ええな」

「え?覚悟・・って」

リモコンで部屋の明かりを消してスタンドだけの明かりだけになった・・・

「孝男さん・・」

「その恰好でおった香澄が悪い・・」

優しく髪を撫でその指先が下に降りてきた・・・

その指はバスタオルに降りてくるのが分かった・・・

胸の谷間に挟んでいたタオルの端をすっとほどかれ指先は私の体中に

触れて刺激を与えていった。

覚悟せえと言われたとおり今夜の孝男さんはいつもと違った。

消毒と言っては私の腕・・みみ・・肩・・首筋にキスをして背中には何度か痛みが走った。

確実に跡が残ると何度も感じながら意識が朦朧となりながら

彼の腕の中で何度も鳴かされた・・・。

結局一度では許してはもらえず、彼を怒らせた後の行為は恐ろしいと身をもって知った。
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