サンドリヨンに憧れて
着替えて、リビングへ向かうと、着替えが終わって新聞を読んでいた。

「お待たせしました・・・」

「じゃ・・行こうか」

「え?何処に?」

「朝ご飯・・その前に香澄の着替えやな」

玄関を出て車に乗り、私の家に向かってくれた。

「ゆっくりでいいから着替えておいで」

「すぐに戻ります・・・」

急いで家に帰り、ベットの上に着替えを出して、急いで着替えた。

会社に遅刻しそうになった時よりも早く着替えが終わった。

今日は何処へいくのかわからないので買ったばかりのワンピースを着てみた。

「お待たせしました・・・」

「あ・・また雰囲気かわったな・・・」

「少しは女らしくしてみようかな・・と思って・・」

「十分やで・・それ以上可愛くされたら・・・連れて歩きたくなくなる・・」

「え?」

「俺の・・嫉妬・・」

「え・・孝男さんでもそんなこと思うの?」

「当たり前やろ・・自分の彼女をじろじろ見られるのは・・嫌やな・・」

普段の仕事をしている雰囲気からは考えられない一面を見ることができた。

国道沿いの喫茶店の入り、朝食を食べて、少しのんびりしていた。

「あの・・孝男さん・・今日は何処かへ行くの?」

「ドライブでも行くか?」

「え!お疲れじゃないんですか?」

「香澄と一緒にいたら楽しいから・・そんなこと思えへんな・・」

笑顔で言ってくれた。

またその笑顔に私の心もドキッとした。

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