サンドリヨンに憧れて
「好きに使ってええから・・」

「あ・・はい」

「寝るとこは・・俺と一緒でええか?」

「え!それは・・孝男さんがゆっくり寝られないでしょ」

「香澄と離れて寝るほうが・・・寝られへん」

「孝男さん・・・」

「鞄・・2階に持っていくから・・」

さっさと2階にもって上がってしまった。

「あ・・待って・・」

私も慌てて2階に上がり、寝室に向かった。

孝男さんの寝室は私の家のリビングより広かった。

まるで2部屋を一つにした感じだった。半分が寝室・・もう半分は仕事部屋

仕切りの代わりにソファーが置いている感じだった。

昨日も泊ったけど、まじまじと見ていなかったので、改めてみると

さすが社長の息子・・・と思った。

「香澄?どうした?」

「なんでもないです・・・」

「お風呂ももうすぐ沸くから・・着替え持っておいで・・」

「あ・・はい・・」

先に出ていってしまった。

このベットに寝るんか・・・と思いながら着替えを始めた。

ルームウエアに着替えて降りていくと、リビングのソファーに

座ってテレビを見ていた。

「お待たせしました・・・」

「お風呂沸いたから、先に入っておいで・・」

「あ・・はい・・それじゃお先に・・」

お風呂場に行くと、きちんとバスタオルもタオルも置いていてくれた。


< 45 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop