サンドリヨンに憧れて
「噂の広がりが・・酷過ぎる」

「でもこれで俺は堂々と香澄の彼氏でおれるけどな」

「何でそんなにポジティブに考えれられますか?」

「変な情報は流れたけど、この情報を信じる奴なんてほとんどが俺のこと
あまり知らん奴やろ。それにほんとうの俺を知ってる奴はみんな応援してくれてる
だからこの噂もすぐ消えるやろ」

「ですよね・・こんなでたらめ確かに後輩のほうが信じてますね・・」

「連休明けではっきりするやろ・・・」

「え?どういうふうに?」

「俺の女やって・・はっきり言うだけや」

「それって・・・私に対する敵さんが増えるだけで・・・」

「その敵も黙らすぐらいのことしたるから・・・まぁ見とけって」

「黙らす?・・・孝男さん・・怖いこと考えてませんか?」

「ん?別に・・・」

突然課長のスマホが鳴った。

「誰や・・こんな遅くに・・・」と言って出て話を始めた。

「あ・・お疲れ・・え?メール?・・・あ・・それな・・俺の部下や・・
そうそう・・香澄?・・一緒におるでここに・・は?・・」

この内容だと・・・久保さんかな?電話が終わるまで、目の前にあった雑誌を

見ながら終わるのを待った。

「・・そうや俺の彼女になった・・・そうやあれからや・・」

やさしい声で話をしている彼の姿がいいなと思っていると

私をそっと抱き寄せてもたれさせてくれた。

私の頭を撫でながら会話を続けていた。

時々首筋を指でなぞりドキッとさせられた・・・

早く電話が終わってほしい・・そう願いながらじっと待っていた。
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