サンドリヨンに憧れて
そのキスに驚き目を開けると、

「もっとしてもいいか?」と見つめられて言われた・・・。

そんな目で見られると断れない・・・声には出さずに頷いた。

やさしく笑った後・・今度はゆっくりと優しく唇に触れて長くゆったりとしたキスだった。

「香澄の唇って・・柔らかいな・・・」今度は甘く噛むようなキスだった。

思わず唇を開いてしまいそこから深いキスへと変わっていった。

キスだけでこんなにも体の奥が疼くなんて今まで思ったこともなかった・・。

そのままゆっくりとベットに倒れて抱きあいながらキスを楽しんだ。

でも課長はそれ以上のことはしてこなかった・・・。

そっと離れた時・・・私の頭を撫でて言った。

「今夜はこれ以上はせえへんから・・・」

「え・・・」

「今夜はゆっくり眠ような・・」

お互いちゃんとベットに入り寄り添って寝ようとした。

「孝男さん・・・」

「ん?」

「寝ますね・・・」

「じゃ・・最後に・・」

私の唇を塞ぎ舌を絡め激しいキスをしてきた・・・

息ができない・・・ぼーっとしてくる・・

苦しくなってTシャツの袖をギュッと握った。

その反応でお互いがすっと離れた。

「ごめん・・やりすぎた・・」

「もうこれ以上は・・・許して・・」

「お休み・・香澄・・」最後におでこにキスをした。

キスの連続でドキドキ感も半端なかったけど、

いつの間にか彼の腕の中で眠ってしまっていた。

そのまま朝まで起きることは・・・無かった。
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