サンドリヨンに憧れて
ん・・?何・・・誰かな・・この体・・・触り心地が凄くいい・・・

あれ?誰かが・・私のこと・・ギュッとしてくれて・・あ・・首元に・・

え?・・何だか・・くすぐったい・・・でも気持ちいいかも・・

あ・・また夢の中なのに・・・凄い・・リアル・・・

リアル?・・え?・・・あ!・・・パチッと目が開いた。

その時の私の体勢は・・・課長の背中に腕をまわして抱きついていた。

「香澄・・・起きたか?」耳元で聞こえる声に一気に目が覚めた。

「あ!・・課長!」慌てて離れた。

「おはよう・・・でも朝から課長はないな・・・」

「ご・・ごめんなさい・・孝男さん・・・」

「また朝から・・ええ事してもらえたし・・・」

「私・・・またやらかしましたか?」

「うん・・ええことしてもらえた」ニコッと笑っていた。

「すいません連続でこんなこと・・・」

「香澄って寝ぼけ癖あるんかな・・それとも・・・」

「それとも?」

「欲求不満?」

「は?・・・孝男さん、朝から何を言ってますか?」

「こんなに俺のことを触れるなんて・・それもめっちゃ気持ち良く
触れてくるし・・今朝は俺もドキッとした」

「今夜から・・別で寝ましょう・・これ以上・・迷惑かけれません・・」

「こんなええ事迷惑って思うか・・反対に大歓迎やけど?」

「ほんとに今度どうなるのかが怖い・・・」

「気にするな・・・」やさしくおでこにキスをしてくれた。
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