サンドリヨンに憧れて
夜の為に準備をしていると、約束の時間がきた。

インターホンが鳴ったので、課長が出てくれた。

３人が話ながらリビングへやってきた。

「香澄これ買ってきたよ」

「あ・・ありがとう・・」キッチンから出て行くと、２人に冷やかされた。

「あら奥様・・・」

「藍子・・・冗談でも言わんとって」

「どう見ても加藤さんの奥さんにしか見えへんぞ、横山」

「庄司まで・・・」

「そのうちほんまになるから・・香澄も気にするなって」

「孝男さんまで・・・もう・・・」

手土産のお菓子とコーヒーを飲みながら昨日のことを話した。

「っていうことは・・課長に対しての嫌がらせですか？」

「そうやろうな・・香澄に同情させる人物を作って俺に何か言わせて
立場を悪くさせといて・・・こっそり香澄をものしようって事とちゃうか・・」

「あほくさ・・・香澄は余計に怒ること考えんと・・香澄、弱みなんて握られてないやろうね」

「大丈夫」

「加藤さん、女子社員に関しては勝手に噂を流さないように止めました。
真実が知りたいなら香澄に聞けばいいと言っておきました」

「黒田さんありがとうな・・」

「加藤さんの方は、どうですか？」

「営業と企画の一部からメールは着た。久保まで知ってたから、システム課の一部も
知ったやろ・・・俺のアドレス知ってる奴は冗談やろって言ってるから大丈夫や」

「でしょうね・・・変な噂は後輩ばかりからのメールでしたから。俺らの同期は俺と藍子で
処理しましたので、大丈夫です」

「そう言えば私にはメールが着てないねんけど・・」

「私が香澄は今へこんでるって言ったからやと思う」

「ありがとう・・藍子」

「でも問題が・・・１つできました」

「え？何や」
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