サンドリヨンに憧れて
「じゃこの話はとりあえずここで終わらせて・・・飲むか」

「こんな時間から?」

「ええやろ・・庄司も黒田さんもええか?」

「そうですね・・今日は暑いし・・・」

「じゃ庭で飲むか!」

「え?庭?どこに?」

「この奥にテラスがあるねん・・庭つきでバーベキューもできるぞ。
庄司・・・手伝ってくれ・・」

男性達はテラスへ・・私達はキッチンに向かった。

「さすが・・王子様・・・持ってるもんちゃうな・・香澄・・」

「私で彼女・・務まるかな・・・」

「大丈夫やって・・あんたが一番合ってる気がする・・」

飲み物を運んで行くと、テラスの窓を開けてセッティングが終わっていた。

「お待たせ・・・」飲み物と軽くつまめる物をテーブルに置くと、

ここはお店?と思わせるような雰囲気が出来上がった。

「香澄・・カフェみたいやね・・」

「ほんま・・リゾート地みたいやね・・・」

涼しい風がテラスを抜けて気持ちよかった。

「じゃ・・・加藤さん・・香澄・・おめでとう」

「え?どういう意味?」

「二人が付き合ったから・・」

「乾杯!!」まだ日が明るい中、ビールを飲み始めた。

楽しく飲んでる姿にほっとしていたが、

内心は伸也のことで不安だった。
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