サンドリヨンに憧れて
「ええよ・・別に・・」

「え?ええの?」

「その瞬間に・・香澄もバラすから」今度は藍子がニコッと笑ってきた。

「お前ら二人・・何もってんねん・・弱みか?」

「まぁ・・そんなとこかな・・」

「まぁそのへんは・・・俺が今夜・・吐かしてみせるからな・・・」

「頑張ってくださいね!加藤さん」

「庄司、あんたも頑張ったら・・・わかるわ」

「は?頑張る?」

「そう・・が・ん・ばっ・て」

「庄司・・俺ら相当頑張らなあかんみたいやな?」

「みたいですね・・・」

夕焼けの空が段々蒼く色が変わっていった・・・何とも言えない綺麗な空だった。

「じゃ・・そろそろ行きます」

「それじゃ・・連休明けに・・香澄またね」

「今日はありがとう・・」

「凄く楽しかったんで・・加藤さん、また飲みましょうね」

「そうやな・・また時間作ろうな」

「それじゃ・・」

「今日はありがとうな・・」

外まで見送った後、門扉を閉めた。


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