サンドリヨンに憧れて
「さてと・・・片付け・・・」

「ええよ・・明日で・・・」

「あかん。そうや!孝男さん、お風呂沸かしてもらえませんか?」

「わかった・・その代り、一緒に入ろうな・・」

さっさとバスルームへ行ってしまった。

「孝男さん!」その声は聞こえないふりをしていた感じだった。

片付けが終わった頃、お風呂が沸いたので、入ってもらうように仕向けたが、

私の手を引きそのままバスルームへ連れて行かれてしまった。

「さて・・入ってもらおうかな?」

「・・・嫌です」

「何で?」

「恥ずかしいから・・・」

「俺・・目が悪いから・・はっきり見えへんねんけど・・」

かけていたメガネを外した。

「あ・・そうでしたね・・・・」

「だから・・少し暗くすれば・・見えへんけど?」

「じゃ・・・明かり消してください・・」

「じゃ・・1個だけな・・」

薄暗い中服を脱いでタオルで隠した。

「そのほうが・・エロく見えるねんけど・・」

「先に入りますね・・」扉に手をかけた時、引き寄せられた。

「え?孝男さん?」

「ええ事教えたるわ・・近づいたら見えるからな・・」耳元でそっと囁いた。

「え!それじゃ・・一緒やんか・・・」

やさしく笑った後・・・扉を開けて入った。


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