サンドリヨンに憧れて
「我慢するな・・・」

私の顎を横に向けて噛んでいた下唇を指で触れて外した。

唇が開いて吐息が漏れた所を見てその瞬間に舌を差し入れた・・

ただでさえ指の動きに耐えられないのに、唇までこんなにも責められると

私の身体はここで倒れそう・・そう思った。

お風呂の熱さと身体の熱さかどっちかもわからないぐらい私の身体は熱を帯びていた。

ゆっくりと私を立たせ浴槽の縁に座らせてくれた。

背中に当たる壁がすこしひんやりしたので少しだけ感覚が戻った。

首筋から鎖骨にかけて舌がが這った後・・・そこで動きが止まった。

「続きは後で・・」耳元で囁いた後、私の手を取りお風呂から上がった・・

危なかった・・・もう少しで立てなくなる所だった。

バスタオルが手渡されても暫くぼーとして動けなかった。

「香澄?」

「あ・・」広げて身体を拭こうとした時、抱き寄せられた。

「孝男さん・・濡れてしまう・・」

「気にするな・・・」やさしく丁寧に身体を拭いてくれた。

最後にバスタオルを身体に巻きつけてくれた。

「着替えがないから・・このまま上がらなあかんな・・」

お互いがバスタオル1枚で寝室に向かった。

涼しい所を通っているのに、私の身体は火照ったままだった。

寝室の扉を閉めた時、私をそのままベットに押し倒された・・

「え・・・」

「脱ぐ手間がはぶけたやろ?」

「ちょっと・・まって・・」

「待たれへん・・・」私のバスタオルをゆっくりと解いていった。
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