サンドリヨンに憧れて
「気にしないでください。そんなことは慣れてますから・・」

「でもな・・結構いろんなこと相談してたしな・・・」

「ってことは・・女性関係も?」

「・・・そうやな・・彼女の両親に俺の過去がバレてるっていうのも
なんやな・・・」

「うちの両親は私がどんな恋愛をしていても自分で選んだことには
何も言いませんから・・・それに孝男さんなら昔から知っている人なんで
反対に安心してるかもしれませんよ」

「だったらええけど・・・」

「そう気にせんとってください・・・うちの両親は大丈夫です」

「・・・わかった。香澄はそう言うなら・・信じる。で何か他は?」

「今度二人でおいでと・・」

「じゃ今夜でも行くか?」

「え?早すぎません?」

「そうか?こうして今一緒に生活してること知ってるねんやろ?」

「はい・・それは言ったので・・」

「じゃ・・決まり。夕方行くぞ。」

「ゆっくりするって言ってたのに・・・」

「晩飯と思ったらええやろ」

「・・・そうですね」

「じゃそれまで俺はちょっと用があるから2階におるな」

「はい・・じゃまた声を掛けてください」

「わかった」

階段を上がっていき、私はリビングで藍子に連絡を入れた。
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