サンドリヨンに憧れて
「自信ないん?」

「当たり前やんか。結婚ってなってしまったら、えらいことやで」

「って・・結婚するねんやろ?」

「え・・・それは・・・」

「今頃になって何をテンパってんの?あんたらしくないな・・・
もうみんなには変に噂が流れて交際してることはバレてるねんから、勢いで
結婚しますって言ったらええやんか。それに課長の周りはみんなよかったって
言ってるし・・後輩はあんたの一言であのメールは誤解やって言えばええことやし
他に何がありますか?香澄さん!」

「・・・無いです・・・藍子さん・・」

「じゃ・・びびっとらんと、さっさとこれからの事を二人で考えて行動しなさい」

「・・だから今夜・・二人で店に行くねん・・」

「え!そうなん!じゃ・・うちらも行こうかな?」

「・・・あのさ・・見せもんじゃないねんから・・」

「まぁ・・緊張してどうかなりそうなら言って。行くから」

「了解・・・その時は頼みます」

「あ・・秀明が起きそうやから・・」

「ごめんな・・・」

「ええよ。あのな、香澄・・」

「ん?」

「あんたなら大丈夫・・がんばりや」

「ありがとう・・・それじゃ・・」

電話を切って2階に上がった。
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