アクアブルーのラヴソング
17
生物学のクラスが終わると、次は昼休みだ。
映像で豚の胎児の腹の中を散々見た後だったが、腹は普段通り減っていた。
教室を出たところで、ぼくは彼に訊ねた。
「昼休みどうする?ぼくは友達のところに行くけど、カフェテリアの近くに日本人が集まってるところがあるよ。わかんなかったら、近くまで案内するけど」
彼は少し悩んでから、答えた。
「んー、じゃとりあえず日本人の集まってるとこに行ってみるわ。どんな人がいるのか知りたいし」
「おっけー。それじゃ、あしたのELDで」
そして、ぼくは彼と別れて、ティムたちがたむろしている、中庭の方へ向かった。
途中で携帯が鳴ったので、開いてみると、美耶子のパソコンのメールアドレスから、英語でテキストメッセージが送られてきていた。
「(いま空港にいるの。搭乗までまだ三時間もあるから超退屈。豚の解剖はどうだった?)」
そのとき、うしろからドン、と誰かがぼくの背中を叩いた。振り向くと、ギターケースを抱えたティムと、ひげをもじゃもじゃに生やしたマシューが、ニヤニヤしながら立っていた。
「よっ。色男」
映像で豚の胎児の腹の中を散々見た後だったが、腹は普段通り減っていた。
教室を出たところで、ぼくは彼に訊ねた。
「昼休みどうする?ぼくは友達のところに行くけど、カフェテリアの近くに日本人が集まってるところがあるよ。わかんなかったら、近くまで案内するけど」
彼は少し悩んでから、答えた。
「んー、じゃとりあえず日本人の集まってるとこに行ってみるわ。どんな人がいるのか知りたいし」
「おっけー。それじゃ、あしたのELDで」
そして、ぼくは彼と別れて、ティムたちがたむろしている、中庭の方へ向かった。
途中で携帯が鳴ったので、開いてみると、美耶子のパソコンのメールアドレスから、英語でテキストメッセージが送られてきていた。
「(いま空港にいるの。搭乗までまだ三時間もあるから超退屈。豚の解剖はどうだった?)」
そのとき、うしろからドン、と誰かがぼくの背中を叩いた。振り向くと、ギターケースを抱えたティムと、ひげをもじゃもじゃに生やしたマシューが、ニヤニヤしながら立っていた。
「よっ。色男」