私のいじめと友情物語
「弥生ーっ! やっと見つけたー!」
遠くから来たのは、花梨達だった。
「なに……?」
「この宿題、やっといてくんない? ……拒否権なんてあんたにないけどね」
――!!??
私にプリントを渡した後、花梨は耳元でそう言ってきた。
「んじゃ、任せたよー!」
花梨達はそう言って走っていった。
「弥生……今の子達って……? ……まさか弥生、いじ――」
「今の子達は、友達だよっ! あっ、もうすぐ授業始まるよ!」
そう言って私は麻李華の腕を引っ張り、教室へ走った。
……『花梨達は友達』なんて、嘘。
やっとできた友達……麻李華には、いじめられてる事を知られたくない……!!
心配されたり迷惑をかけたくない思いでいっぱいだった。