私のいじめと友情物語
私の頬に涙が流れた。
え……?何で私……泣いてるの……?
すると、区江山くんはキスするのを止めた。
「……ごめん……泣かせるつもりじゃなかった……そんなに俺と付き合うの嫌だったんだ……。嫌ならいいよ、じゃあな……」
区江山くんは悲しい顔をして私に背を向けて鍵を開けようとしている。
……嫌じゃないよ……。
「区江山くん!! 私も区江山くんの事、好きだよ!!」
「……いいんだよ、無理やりそんな事言わなくても――」
「本当だよ!!」
気づけば私は後ろから区江山くんを抱きしめていた。
「……本当……なの……」