恋、物語り

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あんな幸せな時間だったのに、3ヶ月も過ぎると不満が溜っていた。



「え?…また?」

不機嫌そうに私は小林くんを見る。
困惑している表情を彼は全く見ていなく、これから始まる快楽への期待に胸が膨らんでいる顔。
その顔は酷くだらしなく思えた。


「なんで?アヤ、俺のこと好きだよね?」

「好き、だけどさ…」

「俺も好きだよ」

そっとキスをして、私を押し倒す。


「ちょっと…っ!私、今日はそんな気分じゃないっていうか……きゃっ」

私の言葉も半分も聞いていないのだろう、彼は強引に事を進めて行く。


ドキドキすら、しなかった。



初エッチから3ヶ月、外でデートしていても、彼はすぐに家に行こうと言い出す。
そして、部屋に入った途端に私を抱きしめてベッドに押し倒す。

初めの内は、それも嬉しかった。
求められている。そう思えたから。

けれど、今は、彼の性欲を満たす道具でしかないような気がしてならない。



「アヤ?気持ちいい?」

「うん…」

良かった。と、彼は微笑む。
演技ばかり上手くなっていく自分にも嫌気がさした。
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