恋、物語り
彼と触れ合う事が嫌なわけではないけれど
愛の感じない触れ合いは私の心を冷やしていくだけ。
ただ、彼と一緒に過ごせることだけで良い。
手を繋いで、時々抱きしめて…
本当にそれだけで幸せと思えていたのに…
18時を回り、駅のホームは帰宅ラッシュの人で溢れていた。
はぐれないようにと自然と手を繋ぐ。
彼の体温が体中に染みわたる。
2駅先の駅で降り、そのまま手を繋いで家まで歩いた。
学校の話しや今日の夕食の話し等
色んな話を二人でしているとあっという間に家に着いてしまった。
離れがたいけれど
「また明日学校で」と別れ際にキスをする。