ずるいよ。


そんなことで落ち込んでたの?って思ってしまう。


「落ち込まないでよ。

別に部長と張り合わなくても、朝倉は仕事ちゃんと出来てるよ。」


最低だと思っているのに。私は馬鹿だ。


「ちげぇよ。

仕事じゃねぇの。俺が今ほしいのは。







お前なんだよ。」 




今度こそ、唇を正確に捉えられたら。



「んんー。やめっ...て。あさ。くら!」


「俺を選べよ。


オレはいつだって邪魔してやるよ。
お前に新しい好きな人ができても、俺が全力で
ぶち壊してやる。

それがイヤだったら、お前は俺を選べ。」



のぼせきった頭では意味が理解できない。



< 36 / 40 >

この作品をシェア

pagetop