私は翼に恋をした

頷いた窓香さんはくすくす笑いながら言った。




「まぁまぁ。瀬戸、ドンマイ。雅、君の気持ちは尊重しよう。今日はとりあえず、もう下校時間だからこの辺で終わりにしようかな。」



えっ...もう終わっちゃうんだ。あの、翼少年が走ってるところ見たかったんだけどな。





物足りない思いで窓香さんを見てると目があった。




「あー、そうそう。終わる前に気になるこの子から自己紹介♪」





ポンポンと背中を叩かれて私は一歩前に出た。