嘘つきな私。
はじまり
これはまだ、美月が小学生の頃の話

小学生6年生なんて まだまだ子供で

好きって言葉の意味も

愛なんてもっと わからへんかった。




「もうすぐ卒業やな」

「そうやなぁ。卒業してもほとんど同じ中学やし実感ないけどな」

私は めっちゃうるさいタイプでもなく

おとなしいタイプでもなく

ほんまにごく普通の女の子やった


大人数は苦手やから 仲の良い友達は数人

その中でも特に仲が良いのは

幼稚園から一緒の親友 井上麻耶


「絶対 卒業式は泣かへんやつやな」

そんな話をしながら家に帰った。



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