嘘つきな私。
「美月ちゃん…今帰り?」

マンションのオートロックを

開けようとした時

後ろから声をかけられた

振り向くとそこには 近所に住んでいる

私より3つか4つ年上の青木 流星がいた。


「うん。流星くんも?」

「そうそう。そういえば美月ちゃんさー」

そこまで言うと 少し黙り

何かを言いたそうにしている


「ん?なに?どしたん」

「いや、その。 携帯とかさ持ってる?」

「持ってるよ」

「まじ?メアド教えてや」


小さい頃から知っているのに

何を言ってるんだこの人は

と思いつつも 携帯を持ってると聞いて

嬉しそうにする流星くんを見ていたら

断ることも出来なかった。




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