うちの所長は妖怪さん
「今日もどうせ行くんでしょう?朝の見回り」
「…あぁ」
私達が毎日欠かさずしている朝の見回り。
妖怪がどこかを荒らしていないかとか、
妖怪の、体調不良はないかとか、
とにかく、色々なことを見て回る。
それが私達の一つ目の仕事。
めんどくさそうだが別にそんなことはない。
どちらかというと、朝の見回りへ行くまでが大変なのだ。
「━━ちょっ!?所長!?そのシャツ反対ですって!!」
「…んあ?」
「━━所長!!ボタン掛け違ってますって!!」
「…おぉ」
「━━待ってください!!下まだパジャマでしょ!!」
「…あぁ」