はると先輩
「のどかわかない?」


そうみっちゃんが言いかけたとき、


―――バンっ、と、


大きな音がした。


「えっ、なになに?」


みっちゃんはあたりをキョロキョロしだす


そして、みつけた


「あ、あそこだ!
あー・・・なんか先輩らしき人がこけてる」


(見えない・・・・)


視力が0.1もないあたし。


コンタクトつけてるけど、度数があってなくてぼやけてしか見えない。


「ちょっと怖いね・・・」


よく状況がわからないあたしは苦笑いで答える。


「ねー、怪我してないといいけど」


みっちゃんはねっと笑顔を向けてあたしの腕を引っ張った。


「そんなことより水分補給水分補給。
もう喉からっからんなんだから」


そんなみっちゃんに


「熱中症には気をつけなきゃね~」


なんて返した。
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